ショットガン釣法はカヤックフィッシングと相性抜群

まえおき

カヤックフィッシングでの釣り方は色々あるけれど、自分が特に好んでやっているのがジグサビキ仕掛けを使ったショットガン釣法。

聞きなれない釣法だと思うけれど、当方のオリジナルではなく、勝手に師匠と呼ぶ「新・四季のボート釣り」を書いた竹内真治氏が命名した(と思われる)釣り方だ。

新・四季のボート釣り 竹内 真治 著

竹内氏の言葉どおりにいうと、ショットガン釣法は「コマセを使わないサビキ釣り」。

魚群探知機があることを前提としていて、プレジャーボートでの釣り方を勉強している際に出会って、プレジャーボート時代も、そこそこ釣果は上げられていた。

しかし、いかに魚群探知機で見つけた群れの上に長く船を乗せていられるかが勝負の釣り。

水深の浅いこの辺りでは、エンジン音でもかなり群れが散ってしまう。

その点、音もなく忍び寄り、群れの上にホバリングできる足漕ぎカヤックでのカヤックフィッシングとの相性がさらに抜群。

カヤックフィッシングではプレジャーボート時代よりもはるかに多くの釣果を上げられるようになり、いまやショットガン釣法は自分にとって欠くことのできない釣り方になった。

この本で書かれているように「生簀から」魚を調達するように小魚などを釣ることができるようになれば、生餌を購入せずに、落とし込み釣りでも、泳がせ釣りでもいかようにも楽しむことができる。

もちろん、イワシやアジの釣りにくくなる時期には難しくなるけれど、そういう極寒季のカヤックフィッシングは危険だと思うようになり、しっかり冬眠することにしたので、オンシーズンを通してこの釣り方だけで乗り切っている。

なお、師匠の本ではジグサビキではなく、サビキ仕掛けにオモリを使用している。

対象魚

このショットガン釣法で、釣れない魚はほとんどいないと思うけれど、今までにカヤックフィッシングで釣ったことのある魚は以下のとおり。

・アジ・サバ・イワシ・カマス・メバル・カサゴ・シロギス・ワカシ・イナダ・カンパチ・メッキ・コノシロ・ソーダカツオ・ハガツオ・ムツ・その他外道

釣れた小魚をそのまま落とし込んで釣れた魚は以下のとおり。

シーバス・ヒラメ・ワラサ・シイラ・アカハタ・マハタ・オオモンハタ・マトウダイ・カサゴ・メバル

仕掛け

ショットガン釣法の仕掛けは、もちろん市販のサビキ仕掛けとオモリがあればいいのだけれど、自分がカヤックフィッシングで使う際に便利がいいと思う仕様は以下のとおり。

サビキ仕掛け

師匠の本の受け売りで、自分が使うサビキ仕掛けはサバ皮のもののみ。

サバ皮のサビキ仕掛けといっても数多あるけれど、色々使ってみたところ、サバ皮が丈夫で、使用後水洗いして乾かしておけば、何度でも繰り返し使えるのは、ハヤブサの仕掛け。

以前はハヤブサの「追っかけアジ」という仕掛けの幹糸5号、ハリス3号、針10号、10本針があったので、それをカヤック上で使い勝手のいいギリギリの長さとして5本針仕掛け2本に分割して使用していた。

しかし、気が付いたら、「追っかけアジ」のラインナップから10-3-5の10本針がなくなってしまい、困っていた。

他にないかとハヤブサの仕掛けを見ていると同じ10-3-5でサバ皮の「実戦サビキ」という仕掛けが販売されていた。

購入して使用してみると、追っかけアジと遜色なく使えるので、現在はそちらをまとめ買いして愛用中。

ハヤブサ 実戦サビキ サバ皮朱留10本鈎 SS093

このサビキ仕掛けが400円程度はするので、2分割して1本200円。

自分としてはコスパも重要かつ魅力的なカヤックフィッシングにあって、なかなかのコストなので、使用後は毎回、ミラージュドライブなどと一緒に真水につけて塩抜き後、乾燥させて、繰り返し使用している。

他メーカーのサバ皮は大切にしても2~3回でボロボロになる感じなのに、ハヤブサのサバ皮は、無理な力を加えなければ、10回の釣行でも大丈夫な気がする。ハヤブサ恐るべし。

オモリ(ジグ)

このサビキ仕掛けにオモリを付けるのが本来のショットガン釣法だけれど、自分の場合は、ジグを付けることが多い。

一挙両得狙いであるのはもちろんだけれど、サビキ仕掛けの沈降速度やユラユラ感を考えても、普通のオモリよりもジグの方がいいような気もしている。

問題は重さ。師匠の本では、水深50mまでは15号が基本と書いている。

15号というと、重量は約56g。ジギングの重さの感覚とほとんど同じ感じだ。

自分のカヤックフィッシングの場合は、基本的に水深10~30mくらいまででの釣りになるので、より軽くできるので、40gのジグを愛用している。流れが速かったり風が強いときは、60gを使うという感じ。

ちなみに、本当はTGベイトを使いたい・・・

でも、高価なので、半値で買えるジャクソンのギャロップを愛用。

・通常用 ジャクソン ギャロップ アシスト 40g

・風、流れ強い時用 ジャクソン ギャロップ アシスト 60g

※いずれもフォールエディション

色だけTGベイトのまねしてみたりして・・・寂しいじゃないか。

また、落とし込み釣りがメインになる場合には、根掛かり回避のため、ジグを使わずに普通のオモリや、フックのない古いジグ、フロントフックのみのジグを使うこともある。

釣り方

このショットガン釣法。釣り方自体は至って簡単。

魚群探知機で魚の群れの反応を見つけたらカヤックを止めて、群れの中に仕掛けをフォールさせるだけ。

群れが小さいときはカヤックが完全に止まる前に仕掛けだけ投下してしまう。

8割方はフォール時にヒットするけれど、小サバやウルメイワシの場合には、軽くシャクリながら挙げてくると、ヒットすることも多い。

ただ、基本はフォールさせてなんぼ。

着底したら急いで巻いて、また落とす、その繰り返し。

スムーズに手返し良くショットガン釣法をやるには、ベイトリールが適している。フォール中のアタリも断然分かりやすい。

ロッドはバスロッドでも構わないけれど、やはりロッド先端でのライントラブルを少なくしたり、疲労防止のためにもロンググリップのそこそこちゃんとしたメーカーのライトジギングロッド(ウルトラライト)がオススメ。

○自分の定番タックル

リール シマノ(SHIMANO) ベイトリール 両軸 11 オシアカルカッタ 200HG 右ハンドル ライトジギング 鯛ラバ

ロッド テンリュウ オフショアライト デル・ソル UL 6feet

魚群探知機が必須

このショットガン釣法は、先にも書いたとおり、魚群探知機で魚の反応を発見し、直撃させることを前提としている。

魚が水面に浮いてモジリやナブラになっている場所でやれば、魚群探知機なしでできないことはないけれど、そういう状況でないと、手も足もでないことになる。

現在、自分がカヤックフィッシングで愛用しているのは、HONDEXのPS-611CN(遮光フード追加)。

HONDEX 魚群探知機 ポータブルGPSプロッター魚探 PS-611CN 5型ワイド

数年前にPS-501CNの後継機として発売されて買い換えたものだけれど、魚探画面、マップ、全体的に見やすくなったほか、魚探とマップの2分割画面表示ができるようになった変化は大きい。

ある程度の距離を移動する場合は、最短距離で行くために、マップを見て適時軌道修正することが必要なので、どうしてもマップは必要。

でも、途中で大きな群れが居たら、生餌の捕獲をしておきたいとか、移動中にも魚群探知機を見たい状況は多々あるので、この魚群探知機はお気に入りだ。

魚群探知機があれば、効率的に魚のいるところでショットガンを投下することができるし、魚のいない(釣りにくい)海にいたずらに長時間居ることにもならず、効率的な釣りができる。

また、プレジャーボートの場合は、経験上、魚群探知機で魚の反応を見つけて近づいても、魚が散ってしっまうことが多く、結局、魚の付いている根などを正確に把握していないと釣れないことが多かったのだけれど、

カヤックの場合は、かなり静かに、魚の群れの上に忍び寄ることができて、しかも足漕ぎカヤックの場合は静かにホバリングすることができるので、一つの群れに何度もショットガンを投下することが可能という感じがしている。

画面上部の八の字はショットガンの軌道

そういう意味で、カヤックフィッシングに魚群探知機、というと知らない人はびっくりしたりするのだけれど、カヤックフィッシングにこそ魚群探知機との相性が抜群だと思う。

まぁ、魚探などなくても魚が常に群れている良い漁場に恵まれている人は何言ってんの・・・ってことになるかもしれないけど。

師匠の本では、魚群探知機の見方にも触れながら解説してくれているので、大変ありがたい。

こうして記事を書きながら再び「新・四季のボート釣り」をチラチラ見ていると、また新発見がある。素晴らしすぎる本だと思う。

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