はじめに

趣味は何？と聞かれて「カヤックフィッシング」と答えると、意外と聞かれることが多い質問。

カヌーとカヤックって何が違うの？

自分の中では自分が乗っているホビーカヤックはその名の通りカヤックであって「カヌーではない」と確信めいて思っているけれど・・・はたしてこれは正しい理解なんだろうか？

ではカヌーっていったいどういうもので、カヤックとの違いって何なんだろうか？

カヤックカヤックとブログで連呼しているものの、恥ずかしながら明確にその違いを理解していなかった。

カヌーのイメージ

今までの、自分の理解というか、思い込みとしては「カヌー」っていうと、下半身がカヤック表面より下にはまり込んだようなスタイルの小舟。

テレビで見たことがあるイヌイットとかエスキモーの人たちが海で漁するために乗っているやつだ。

でも考えてみると、これって日頃自分が「シットインカヤック」と呼んでいるもののイメージとそんなに遠くないかも・・・

あとは、カナディアンカヌーっていう言葉とその物のイメージはある。

さらにタヒチに行った際に、朝食を運んできてくれたサービスに使われていたのもアウトリガー「カヌー」と言っていた気がする。

なんだかよく分からなくなってしまった。

もしかして、カヌーとカヤックは同じもの？

カヤックとは

さて、前置きはこのくらいにして、カヤックってなんだろう？の本題に。

実は、今回は、ネットであちこち調べたり、私的見解を述べる必要はなく、それについての心強い説明を見つけた。

なので、ある意味「正解ありき」で書いている。

それは先日、カヤックの危険性についてブログに記事を書いた際に参考にした海上保安庁のwebサイト。

そこに海上保安庁の公式見解が記載されていたのだ。

これがまさしく国の公式見解。

他説を否定するつもりもなければ、これを押し付けることもないけれど、自分は今後はこの説明を採用することにする。

以下がその引用（一部抜粋）。

カヌーとは、パドルと呼ばれる櫂で漕ぐ舟のことで、海・川・湖での旅（ツーリング）や競技を楽しむスポーツ、レクリエーションとして世界中で愛好されています。元々カヌーは、丸木舟（刳舟）を意味していました。 海でのレクリエーションで使用されるカヌーの代表的なものは、シーカヤックとシットオン（トップ）カヤックと呼ばれ、船体の特性によって耐航性がまったく異なる特徴があります。カヤックとはダブルブレードパドル（双刃櫂）を使って漕ぐ細身の舟の総称です。出典：海上保安庁HP

なんとも明快。フローチャートまで作っていただき、感謝。

基本的にはすべてが広義の「カヌー」に属していて、その中に狭義の「カヌー」と「カヤック」が存在する。

そして、両者を分かつ分岐ポイントはパドルのブレード数。

簡単に言えば「ダブルブレードならカヤック」。

自分がカヌーだと思っていたもののうち、イヌイットとかエスキモーのものは、「カヤック」で、おそらく「シーカヤック」に属するもの。

カナディアンカヌーとアウトリガーカヌー（タヒチのやつ）が狭義の「カヌー」となる。

愛艇ホビーカヤックレボリューション13などは基本的には足漕ぎだけれど、パドルを使用する場面ではダブルブレードなので「カヌー」の中の「カヤック」中の「シットオントップカヤック」ということだ。

まとめ

さて、こうして「カヌーとカヤックって何が違うの」問題は解決。

今度、誰かに聞かれたら、得意満面に以下のように答えることにしたい。

違うというより、カヤックというのは、カヌーの一類型なんだよ。カヌーの中でもブレードが２つあるパドルで漕ぐものをカヤックと呼んでいるんだよ。

ここから先は説明するタイミングを与えてもらえたらだけど・・・（往々にして世間一般の皆さんは、あまりに別世界の話ようで、ここまで興味を持って聞いてくれるケースはレアなので）

ちなみに、カヤックにも大きく２種類あってシットオンカヤックというカヤックの上に乗るタイプのものと、カヤックの中に下半身を入れるシットインカヤックがあるけど、釣りに使うのは前者が多いね。

いやいや、自分だけかも知らないけれど、まさかパドルのブレード数がカヌーとカヤックの分岐点だったとは想定外。

SUPも敢えて分類すればカヌーの仲間？

何はともあれ今後の説明が楽になったからよかったよかった。