今日、ニュースを見て非常に驚いた。
この過去最大かと騒がれている台風が迫る中、カヤックフィッシングで漂流し、レスキューされたという事件があったらしい。
場所は新潟県上越市直江津港内。
見る限り、手漕ぎカヤックの11か12フィートくらい。
アンカーロープらしきものが見えるので、湾内でアンカリングしての釣りだったのだろうか・・・
パドリングで太刀打ちできないと感じたときの恐怖がいかほどのものだったか。
118番通報できて本当に良かったし、無事だったとのことで、本当に良かった。
台風はまだまだ遠いし、日本海側ということで、当方のいる太平洋側とは事情が違うのかもしれない。
第三者が簡単に、結果だけ見て、良いとか悪いとかいうのはナンセンスだと常々思っているのだけれど、今回はさすがに厳しいのでは?
現地付近の今日の天気予報(の実績)を確認してみると、深夜から6mもの風が吹いていて、救助された時間も4m吹いている。
海上では一体どれだけの風が吹いていたか・・・
あれだけ大きな台風が来ていれば、大気は不安定だし、海流もどうなってるか分かったもんじゃない。
カヤックフィッシングがどう思われるとか、できなくなったら困るとか、そんなレベルの話ではなく、釣り如きのために命を危険に晒すようなことは・・・
自分はカヤックフィッシングは、天候が穏やかで、万全の体調であったとしても、相当の危険性があるものと認識している。
何かあって、1日、2日漂流することを想定すれば、例え台風がまだ近くに来ていなくても控えるようにしている。
明らかに午後から天候が悪化する予報ならば、天候の前倒しリスクを考慮して、朝も諦める。
風速1~2mの予報で、ウネリもほとんどなく、その日は大きく天候が変わる予報ではなく、さらに台風、寒波などが迫ってきていない、その位、条件が整って初めて浮く。
当然、カヤックフィッシングに出られる回数は相当減ってしまうけれど、所詮遊び、遊びのために大きなリスクを背負うようなことはしたくない。
報道などによると、最近はコロナ禍の影響でマリンレジャーを楽しむ人が増えたらしく、SUPでの漂流など、身近なところでの事故の情報に触れることが増えた気がする。
ひとたび、海に漕ぎ出れば、陸の人込みが嘘のように空いていて、気持ちよく遊べるので、人気化するのも納得だし、楽しい時間を過ごす人が増えるのはとても良いことだと思う。
ただ、自然との遊びは、危険が付き物。
愚行により死にそうな目に遭ったことのあるものとしては、少しでもそんな怖い目に遭う人が減ること、そして自分が事故に遭わない事を願うばかりだ。